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ダライ・ラマについて

2008年04月04日
 実はここ数年、ダライ・ラマはラサに帰るのではないか、という観測が流れていた。そのうちに大きなサプライズがあるのではないか、と。
 今度のことでそれもとおのいたと見るべきだろう。残念だ。
 ラサで騒動が起こる前に、ダラムサラからデモ隊が中国国境に向けて発進し、インドの官憲に阻止されるという出来事があった。
 その映像には、マハートマ・ガンディーの肖像画を掲げるチベット人の姿が映っていた。明らかに、ガンディーの有名な「塩の行進」に自らの行為をなぞらえたものである。
 先に、チベット人が暴力に走れば、自分は退位する、と述べたダライ・ラマにもガンディーの面影がある。これはチベット人の間にこれ以上犠牲者を出さないための発言で、ダライ・ラマに退位は原理的にありえない、とするのが普通だろう。それに、ダライ・ラマにはもう一頑張りしてもらわなければならない、と。
 だが待てよ、と思う。
 こんな風に説明しながら、われわれは結果的に彼におそろしく残酷な運命を背負わせてしまっているのではないだろうか。たとえどのような決断でも、あなたがそうなさりたいのならば支持します、と言ってあげられる人はいないのだろうか。
パトナー博物館2
                  
          20数年前に撮ったポタラ宮 
 
研究ノート
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